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2025/01/21 13:40

アジュラックプリントとは、古来より受け継がれてきた染色技術

木版を押し重ねて作り上げるブロッックプリントの中でも
極めて複雑で多くのプロセスを必要とする技法です



「Ajrakh」という言葉は「今日はそのままにしておいて」という意味を持つ「aaj rakh」に由来すると言われています
その言葉の通り、20日以上かけて同じ作業を繰り返し
気の遠くなるような手仕事の末に完成します
今日はそのままにしておいて、また明日続きを…
という日を何日も繰り返して出来上がるハンドプリントなのです



また、天然染料を使った落ち着いた深みのある色も特徴のひとつ
黒色には鉄を、青色は藍を、赤色はアルミニウムと土を混ぜたものを、緑黄色にはターメリックを使用します
その時々で色を調合し、染めの工程を何度も繰り返すため
出来上がりの色から逆算して染色を開始せねばなりません

出したい色を出すのは至難の業
まさに職人の技と経験によって生み出されるプリントなのです



アジュラックプリントの技術はパキスタンからインドにやってきた先祖(カトリ族)がをもたらしたと言われています
その歴史の通り、イスラム文化の影響を受けた美しい幾何学模様が特徴です
今回制作してもらったcocowaオリジナルのポーチは
伝統的な幾何学模様と、砂漠の風景や旅を連想させる可愛いキャメル柄



表も裏も、軽やかでやわらかな綿素材を使い、軽量かつコンパクトなサイズ感に仕上げました
ふわっとした軽さだから、かさばらず、毎日のお出かけや旅行にもぴったり
見た目以上の収納力で、コスメや貴重品を整理したり、トラベルポーチとしても活躍してくれます



2001年、パキスタンおよびインド西部で発生した大地震で大きな被害を受けたカッチ地方
そこに暮らすカトリ族の人々は一致団結し、復興のために誕生した村「Ajrakhpur」
今もなお、「Ajrakhの場所」を意味する村「Ajrakhpur」では、
多くの人々がアジュラックプリントとの伝統を守り続けています



長い歴史の中で受け継がれてきたプリント技術、アジュラック
職人の手仕事が生み出す美しいプリントと
天然染料が生み出す深みとあたたかみのある色をお楽しみください