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2016/09/05 15:25

ネパールの銀細工の技術と伝統は、遥か昔から父親から子供へ、そして孫へと長い世代にわたって受け継がれてきたものです。
一説によると、ネパールでは紀元前から銀細工を身につけていたそうで、その長い歴史と高い技術は世界でも評価されています。
彼らの作るアクセサリーの特徴は、サンスクリットや仏教シンボルが描かれたり象られたりしていることです。長い歴史の中でネパールの文化に深く根ざしていたことが伺えます。  

1.オーム(Om)

   
この写真のピアスは、聖音 “Om” を象ったもの。“Om” サウンドは、ヴェーダ(紀元前に編纂されたサンスクリットの宗教文書)を誦読する前後や祈りの文句の前、マントラ(真言)の前に唱えられます。また、瞑想の手段として用いられており、ヨガなどのメディテーションでも多く使われています。

2.ダルマチャクラ(法輪)
 

こちらはダルマチャクラを象ったもの。ダルマチャクラとは仏教の教えである八正道(正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定の8種の徳)の輪を象徴するもの。チベット仏教の8つの縁起のよいシンボル(八吉祥)のひとつとして、今もなお大切にされています。実はこのピアスも、花びらによって8つの車輪、ダルマチャクラを象徴しています。

3.エンドレスノット(吉祥格子)

こちらは、チベット仏教やネパール仏教で縁起のよいシンボルとされる、エンドレスノットがデザインされたピアス。チベット仏教やネパール仏教では縁起のよい8つのシンボル(八吉祥)が大切にされていますが、エンドレスノットは、そのうちのひとつ。結び目がないこの紋様は、終わりなきこと、限りなきこと、永遠なることを示します。

4.ブッダアイ(仏陀の目)

仏塔等に描かれているブッダアイ。今ではネパールの国の象徴とも言われています。クエスチョンマークのような鼻は、ネパール文字で1を表し、万物の統一、悟りへの道を象徴。おでこにあるのは第3の目。ブッダの全てを見渡す全知の力を表しています。